中世西洋音楽とグレゴリオ聖歌に魅せられて


 

中世西洋音楽とグレゴリオ聖歌

グレゴリオ聖歌

グレゴリオ聖歌は、ハーモニーのない旋律線をユニゾンで歌っていくだけの単純なものですが、そのたゆたうように流れていく旋律は、深い祈りが込められていながらも聞くものには安息感を与えてくれる不思議な魅力を宿しています。グレゴリオ聖歌は、西洋音楽の原点であるからというだけでなく、その音楽自体の魅力において、音楽史を辿るうえで一度は聴いておきたい音楽であるといえるでしょう。グレゴリオ聖歌は聖務日課では、詩篇の朗唱、聖書の朗読、賛歌の歌唱などにより祈りが捧げられます。大きく分けて、聖務日課用とミサ用に分けられます。聖務日課(オフィチウム)とは、ユダヤ教の習慣に由来する、キリスト教の司祭たちが行う最も古い祈りの儀式で、決められた時間に一日に8回執り行われます。

グレゴリオ聖歌とミサ

グレゴリオ聖歌では、ミサ通常文には典礼の内容ごとに幾通りもの旋律がつけられていますが、ミサ固有文は旋律も固有のものとなっています。このうち、特にミサ通常文は重要なもので、後世の作曲家の多くが、この通常文をテキストとしてミサ曲の作曲を行っています。ミサとはキリストの最後の晩餐を記念してキリストの血と肉を象徴するブドウ酒とパンを信徒が拝領するキリスト教独自の儀式のことです。ミサ用の聖歌は、通常文を歌うものと固有文を歌うものとに分けられます。ミサ通常文はキリエ(あわれみの賛歌)、グロリア(栄光の賛歌)、クレド(信仰宣言)、サンクトゥス(感謝の賛歌)、アニュス・デイ(平安の賛歌)の5章からなり、典礼の内容にかかわらず同じ言葉で歌われます。ミサ固有文はクリスマスや復活祭といった特定の祝日のためのもので、イントロイトゥス(入祭唱)、グラドゥアーレ(昇階唱)、アレルヤ唱、セクエンツィア(続唱)、オッフェルトリウム(奉納唱)、コムニオ(聖体拝領唱)などがあり、典礼の内容によって言葉が変化するものです。

グレゴリオ聖歌の特徴

グレゴリオ聖歌の特徴といえば、ただ一本の旋律を修道士たちが声を合わせて歌って、楽器の伴奏もなくハーモニーも対旋律も持たない単旋律の音楽であるということです。そのグレゴリオ聖歌の旋律は8種類の教会旋法に基づいて作られています。旋法とは簡単に言えば旋律の性格を表すものです。8種類の旋法にはそれぞれ特色があるのですが、その特色を決めるもっとも大きな要素は、その旋律が終わる音、すなわち終止音と呼ばれるものです。

リディア旋法とフリギア旋法

「レ」の音が終止音になる旋法のことを「ドリア旋法」、「ミ」の音が終止音になるものを「フリギア旋法」と言います。同様に「ファ」の音が終止音になるものを「リディア旋法」、「ソ」の音が終止音になるものを「ミクソリディア旋法」と言います。このことを確かめるために、ご存知「かえるの歌」について考えてみましょう。かえるの歌の終止は「ミ・レ・ド~♪」と終わりますよね。これを「ファ・ミ・レ~♪」と「レ」の音で終わるようにしてみましょう。そのためには歌いだしから「ド・レ・ミ・ファ・ミ・レ・ド」ではなく「レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ」と歌いだすことになります。ちょうどピアノの白鍵を一つずらして弾いてみるということです。ずいぶんと曲の雰囲気が変わったと思いませんか。同様に「ミ」から弾き始めると、また違った雰囲気になります。

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教会旋法

終止符
4種類の終止音にそれぞれ正格旋法と変格旋法がありますので、4種類の終止音にそれぞれ正格旋法と変格旋法がありますので、教会旋法は8種類ということになります。教会旋法に使われる長音階(「ド」を終止音にしたもの「イオニア旋法」)と短音階(「ラ」を終止音にしたもの「エオリア旋法」)は、まだこの時代には使われていませんでした。近代の音楽でも、この教会旋法を用いた音楽がありますが、そうした音楽になんとなくいにしえの音楽といった風情が感じられるのは終止する音が異なっているからということも関係していると思われます。
支配音
終止音に次いで重要な音は支配音と呼ばれる音です。これは、旋律が歌われるときの中心となる音のことですが、この支配音は終止音に対して5度高い場合(正格旋法)と3度高い場合(変格旋法)があります。正格旋法は、変格旋法よりも終止音に対する支配音が高い分、高らかに歌い上げるような感じの旋律となり、変格旋法のほうは、逆に柔らかでより穏やかな感じの旋律になるようです。

グレゴリオ聖歌の旋律

このグレゴリオ聖歌の旋律がどのような楽譜に記されていたかといいますと、実は現在の五線譜とは違った楽譜に記されていました。今日のローマ・カトリック教会において用いられている聖歌集もこの4線のネウマ譜によっています。前述の最古の楽譜では、旋律の上がり下がりがなんとなくわかるような線や印が記されていたに過ぎませんでした。やがてもう少し音程が明確に分かるように一本の線が引かれて、これが音程の目安となったのですが、次第にこの線が増やされて最終的には4本の線が引かれることになりました。このような楽譜のことをネウマ譜と呼びます。

ネウマ譜
この記譜法では音の高さは分かるようになりましたが、音の長さは明確には記されていませんでした。このため、いくつかのリズム理論が考察されているのですが、今日の代表的な歌い方は、フランスのソレーム修道院において研究され体系化されたソレーム唱法と呼ばれるものです。この歌い方は、すべての音符が同じ長さで歌われ、掲音(アルシス)と抑音(テーシス)によって抑揚をつけて歌っていくというものです。ソレーム唱法は今日のカトリック教会の公式の歌唱法となっていますが、必ずしも学術的な面での信憑性があるというわけではなく、ネウマ譜に記された音楽の真の姿を復元するための研究が続けられています。

中世西洋音楽とカルミナ・ブラーナ

カルミナ・ブラーナは、ゴリアールと呼ばれる、町から町を放浪する遍歴学生や、職にあぶれた僧職者たちによって書き留められたものでした。こうした人々は、宗教によって厳しく規律された中世にあって、自由を謳歌する身分であったがために、世の人々からは蔑視される存在でもあったと思いますが、それだけに歌われた内容も、酒・女・風刺ときて、騎士階級の人々のやや取り澄ました恋愛詩と比べると、ずっと強烈で奔放な個性を発揮しています。カルミナ・ブラーナとは「ボイレンの歌曲集」という意味で、ボイレンのベネディクト派修道院で発見されたことに由来するものです。

カルミナ・ブラーナとは
中世西洋音楽における世俗曲は、騎士階級の人々によるもの以外にも、現代に復元可能なものがいくつかありますが、そのうちの一つが12世紀ごろに作成された「カルミナ・ブラーナ」です。騎士階級にしても、遍歴学生にしても、職にあぶれた僧職者にしても、いずれも当時の知識階級にあった人々だと思います。現代とは比べ物にならないくらい識字率も低かったでしょうし、そもそも紙も高価な物であったと考えられますので、現代まで残されることなく消え去ってしまった世俗曲はたくさんあったのでしょう。こうした曲がわずかでも残され、今日耳にすることができる偶然に感謝したいと思います。
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